ある日突然、「3年生の向けの『画像情報処理』の演習課題を作ってほしい」と言われました。なんじゃそりゃ。
軽く考えていたものの、いざ作り始めてみると意外なほど制約が多い事に気付きました。
まず、この学校では
なぜか C++ のカリキュラムが存在しないため、サンプルコードもオブジェクト指向を極力避ける形になります。加えて、3年生は JABEE の関係上、非常に過酷な実験科目が別途課されているため、あんまり追いつめるわけにもいきません。
そんなこんなで、ひとまず「Gaussian フィルタによる画像平滑化を利用した Tilt Shift 画像の生成」と題して、
デジカメで撮った写真をファンタジックに加工する処理でも実装して頂こうかと考えています。なんじゃそりゃ。
Tilt Shift で画像検索すると、風景がまるでジオラマのように写っている写真が多く見られます。この効果を狙って、Tilt Shift レンズが装着されているカメラも存在します(
4月25日の日記参照)。
本来は、
アオリ撮影を応用して被写界深度を狭めるテクニックなのですが、通常の画像でも簡単な画像処理を施す事によってその効果を疑似的に再現する事が可能です。
今回、試作したプログラムで写真を加工した結果はこんな感じになりました。
【Before】
↓
【After】
上下にぼかしが加わっているのがお判りいただけますでしょうか。
彩度やコントラストを強調したり、構図を工夫したりすれば、よりジオラマのような質感が得られますが、今回は簡単のため省略。