何故か USB メモリが異様に余るという怪奇現象が発生したので、統合開発環境 Eclipse のポータブル版、その名も EclipsePortable を入れてみる事にしました。
8月5日現在の最新版は Eclipse 3.7 で、通称は『Indigo』。
このバージョンからは、待望の GUI ビルダー『WindowBuilder』が追加され、それまで NetBeans が得意としていた効率的なインタフェース構築が Eclipse でも可能になったといいます。
WindowBuilder のスクリーンショット |
しかし、Portable 版にはなぜか『WindowBuilder』が入っていませんでしたので、仕方なくこちらのページから Eclipse 3.7 用のプラグインを選んでインストール。
これで、『持ち運びできる高機能 RAD ツール』がひとまず完成した事になります。
今回の目玉である WindowBuilder をほんのちょっと使ってみたのですが、GroupLayout を使えば NetBeans のように直感的なコンポーネント配置ができ、ロジックとは無関係の繁雑な GUI コーディングをかなり省力化できます(もちろん、他のレイアウトマネージャを使用する事もできます)。
気になった事といえば、WindowBuilder のデザイナ画面でコンポーネントの text プロパティに日本語を指定するとソースコードの当該部分が Unicode シーケンス(例:"\u3053\u3053\u308D\u306E\u3055\u3051\u3073")に変換され、可読性が下がってしまうのが難点かも知れません。
また、イベントハンドラの追加・編集に関しても NetBeans ほど直感的ではありません。が、これは開発者の自由度を制限しないための措置と考えられますし、『単なる操作性の違い』と割り切れるレベルです。
……そう。開発者の自由を尊重する姿勢、これこそが WindowBuilder を利用する大きな動機だと思います。 NetBeans では、(リソース管理上の問題からか) 基本的に GUI デザイナーの吐いたソースに対して手を加える事ができませんでした。たとえば、NetBeans でデザインした Swing アプリに Processing のスケッチを組み込む場合などには、上記の制約のためにちょっとした裏テクが必要だったのです。
しかし WindowBuilder では、生成されたソースコードを自由に書き換える事ができますから、Java Swing Hacks のような技巧的な GUI デザインですらシームレスに統合する事が容易になりました。
これからは、Eclipse でも “手軽に GUI” な時代がやってくるのかも知れません(大げさ)。楽しみです。
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