【ミッション: 地震に耐えつつ適性検査を受けろ】
市街地中心部のとあるビルでセミナーを聴いている最中、強い揺れに見舞われた。
東北地方太平洋沖地震発災の瞬間である。
ぼくが居た地域は震度4であったが、耐震構造のビルの上階で体感する震動はかなり強く、酔ったせいか軽い悪心を覚えた。
全身に響き渡るほど拍動が強まり、生きてこの建物を出られるだろうかと半ば本気で危懼したものである。
とはいうものの、ぼくはギリギリのところで楽観思考が勝つらしく、課された適性検査をしっかり受検してから帰途についた。
ただし JR の在来線は全線運休となっていた事もあり、やむなく路線バスを使うハメに。背に腹は代えられぬ。
【追記】
気付いてみれば、らいんくんのアパートは燃え、しゃりんくんは帰宅困難者になっていた。今は彼らが心配で仕方ないが、何もできない以上、彼らを信じてあげるほかない。
何がなんだかわからず混乱しているうちに、早くもさっきの適性検査が採点されて結果が通知された。恐るべし。