2011/03/02

期待は感情の借金

【ミッション: お祈りメールから立ち直れ】

なんか突然こんなメールが来た。


え、なにこれ。どゆこと。

これが世に言う『お祈りメール』らしい。末筆に就活生の活躍を祈る文言が踊る事から、世間ではそう呼ばれている。あまりありがたくないご挨拶だ。



終わってしまった事は仕方ない。正直かなり落胆してはいるが、こんなものはおいしいものを食べて楽しい事をすればきっと治る。最悪、放っておいてもいずれ治る。励ましてくれる人もいる。

お祈りのおかげで今日は比較的暇になってしまったので、今回祈られてしまった理由をぼくなりに考えてみる事にした。

恐らく、がんばる方向を間違えていたのだろう。

他の就活生を意識するあまり、少々奇を衒った変化球を投げてしまった。結果として、自己アピールが志望動機にうまく結びついていなかったのだと思う。

少しでも印象に残れば勝ち……これはぼく自身、一つの賭けだった。

残念ながら、今回はそれが裏目に出てしまったようだ。



『縁が無かっただけだ、忘れてしまえ!』という考え方も、それはそれでよいと思う。傷口に触れない方が、治りも早いしね。

でも、就職活動では時間・お金・体力を消費しているのだから、やはりそれに見合った経験値は得たい。

『やったらやりっぱなし』ではなく、次に活かすために、余裕があるうちにでもしっかり見直す事が必要だと思ったんだ。

次に活かすにはどうすればよいだろう。

敗因は相手が求めるものを見つける事に失敗した事にある。

ならば、「書く」事よりも「読む」事に多くの時間を掛けよう。

あとは……なるべく早く次に向けて動き出さねば。



【3/3加筆】

その後、研究室の指導教官と就職担当の先生に連絡。せいいっぱい笑顔で取り繕ったが、志望度高めの企業からの不採用通知に動揺している事はばっちりバレていた。

就職担当から『何が悪かったと思う?』と訊かれたので、『相手の質問の意図を読み誤った事だと思います』と答えた。これは独りよがりの結論ではなく、実際に一次選考を通過した者からの聞き取りで浮き彫りになったぼくの敗因だった。

そして、指導教官からは『まだ始まったばかりだ。チャンスはまだある。浮き足立つな』とアドバイスされた。だけど、凹んでばかりはいられない。信じていれば、次のステップに進めるのだから……。