2011/02/05

魔法使いの弟子(その1-1)

学校の授業で LaTeX を習ってからというもの、ぼくが作るほとんどの文書が LaTeX で組版される事となった。

出来上がったドキュメントの一例

LaTeX の魅力の1つとして、数式の審美性が極めて高い事が挙げられる。

ぼくは、LaTeX の美しさに魅せられるうちに、(たとえユーザのカスタム性が低い)ブログ上であっても LaTeX の高品質な数式を利用したいなと考えるようになっていった。



ちなみにそれまでは、Adobe Reader のスナップショットツールによって数式を画像化し、それを加工してブログに貼りつけていた。

作業の流れはおおむね以下のとおりである。

まず、スナップショットツールで画像を切り出し、クリップボードにコピー

それをフォトレタッチソフトで編集し、余分なマージンを削除

さらに、必要に応じて階調を反転

こうして、やっと以下のような画像が出来上がるのである。


たかが数式ひとつでここまで手間を掛けるのはどう考えても時間の無駄である。

そこで、この一連の処理をある程度自動化しようと目論んだ。



とはいっても、いきなり全部作れるほど僕の能力は高くないので、とりあえず今日はクリップボードから画像データを読み込むところまでを実装することにした。参考にしたのは[クリップボードによるイメージの受け渡し]という記事。

[画像読み込み]ボタンを押すと、クリップボードの画像をだらだらと読み込んで表示してくれる。


ぼく個人がラクできればそれでよいので、ユーザインタフェースには全く無頓着である。

あとは自動的にトリミングして、階調を反転するなりアルファマッティングするなりして画像を保存するという一連の処理を実装すればよい。
あとでつくる